【極上旦那様シリーズ】きみのすべてを奪うから~クールなCEOと夫婦遊戯~

「実際、今まで俺が恋愛だと思っていたものは、ただただ甘かったよ。楽しい時間を共有して、笑い合って、時には体を求め合って。……でも、それこそ遊びの恋愛に過ぎなかったんだと今ならわかる。美織と一緒にいるのは楽しいけど、それだけじゃない。お前を見つめていると、温かくて幸福な気持ちになる反面、胸のあたりに痛みと息苦しさを覚えるんだ。……初めてだよ、こんな面倒な感情は」

「め、面倒って……!」

どうしてそんなひねくれた表現をするんですか。途中までは、尊さんも私と同じような気持ちでいるのだと知ってうれしかったのに……。

拗ねたように彼を睨んだら、尊さんはふっと笑ってこう続けた。

「しかも、面倒だからって捨てることができない。自分の感情なのにコントロール不能。……つまり、俺はこのまま美織に溺れていくしかないってことだな」

「尊さん……」

愛しげに細められた彼の瞳から確かな愛情を注がれているのを感じ、胸が早鐘を打った。

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