一途な執事と甘いティータイム
こんなに無視しているのに、大河は諦めようとしない。
先生が背中を向けて黒板に続きを書き始めた時、グッと大河が私に近づいてきた。
嫌な予感はよく当たる。
「……っ!!」
変な声が出てしまわなかったのは不幸中の幸いだ。
「ちょっと何すんの!?」
小声で大河に怒る。
突然耳に息を吹きかけてくるなんてありえない。
バカじゃないの?
私は怒っているのに、クスクスと笑い続ける大河にさらに怒りが込み上げる。
「呼んでるのに全然反応してくれないんだもん」
「だからってしていいわけないでしょ!?」
「なんでー?」
あぁ、ダメだ。
大河に何を言っても話にならない。
そうこうしているうちに授業は進み、全く集中できないまま終わってしまい、大きくため息をついた。