一途な執事と甘いティータイム



教室内はいつも使っている机同士をくっつけてテーブルマットを敷き、カフェ風のボックス席に。



窓側にはオシャレにカウンター席も設けている。



前のドアから入ればカフェの店内へ。



後ろはテイクアウト専用のカウンターを用意した。



本格的なお店みたいで、とてもテンションが上がる。



「菓乃、ここ座って!」



「うん……?」



「今からもっと菓乃のこと可愛くしてあげる!」



そう言って美菜子がカバンの中から取り出したのは緩いウェーブを作れるヘアアイロン。



その姿はまるで美容師さんのよう。



美菜子は気合いを入れて私の髪を丁寧に巻き始めた。



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