何度だって、君を好きだと言うよ
「………」

「名前なんていうの?」

「えっ?」

「俺、一ノ宮涼太
よろしくな」

「う、ん……」

「瀬戸、星愛」

「可愛い名前だな」

「あ、りがとう」

動揺がかくしれきれなくて

私は下をうつむいてしまった。
名前なんて、褒められたことなかったからどうしていいかわからなかった。
担任が教室に入って来て……

な、なんで……

桜井 春樹 姉の彼氏……

仲が悪くてもそれくらいはわかる。

家に帰るたび冷たい視線が冷たい空気

私はいつまでこれに絶えればいいんだろう?

その日の放課後
「星愛!」

「はぁ?」

突然、彼から下の名前で呼ばれて驚いた。
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