月夜に笑った悪魔



私が先に後ろに行って、暁の体を支えながら彼も後ろへ。
座席シートの後ろに隠れるようにしゃがみ込めば、未玖ちゃんたちはさっきまで私と暁がいた席に座ってシートベルトを着用。



「未玖様、巧様は、2人の近くにいてください」


紫乃はバックミラー越しに2人を見ると未玖ちゃんと巧くんは大きく頷いて。



少し走ったところに見えた家の門。
そこに何人か黒服姿の人たちがいたが、車はスピードを落とすことなく近づき。


慌ててその人たちが避けると、車は門の中へ。



大きく揺れる車。
前の窓から見えたのは、また黒服姿の人。


広い庭には多くの人がいて、車を見ると慌てて避けていく。






一直線で進む車。

少し進んで、とまったのは大きな家の目の前。


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