トルコキキョウ 〜奈月と流奈を繋ぐ花〜
二人がリンクしたことは、あのお泊りの日にたくさんあった。
その度に二人でびっくりし笑っていたけど、ここまで来ると確かなものだと感じさせられる。
[まったく…」
そう思いながら私の口元は緩むばかり。
流奈と気持ちが通じ合ってるようなそんな気がしてうれしかった。
流奈も、私と同じように思ってくれてるかな?
16歳の誕生日の朝、
不思議な気持ちと少し嬉しい気持ちが入り混じった感情と共にスタートした。
私は、やっと本当の笑顔ってものを手に入れたそんな気がした。
流奈と出会って私は変わっていく……
こんなにも笑うことが多くなって、そして色んな感情が動き出す
ずっとしまい込んでいた感情という人間らしいもの
目まぐるしく動いている気がする
そしてこれから先もきっと楽しいと思えること
嬉しいと思えることがあるような気がする
なんだか久々に胸がワクワクしている自分が不思議でたまらない。
「奈月ーーー!!!あんたいい加減にしなさいっ!!」
「はぁーーーいっ!!」
不思議だ……
嬉しいことがあると、人は色んなことに優しくなれる気がする。
「よし!学校に行きますか!って本当にやばっ!」
時計を見て私は慌てて学校へいく準備をはじめた。