【放浪恋愛】まりなの日記

【質素節約のどこがアカンと言うねん!!】

5月7日・晴れ

アタシは、ルネサンスリゾート鳴門(ホテル)へ行って、お見合いをすることにしました。

アタシのお見合い相手の名前はけいぞうさん…年齢は40過ぎのヤボったい男だったかしら…

職業は、松茂町の徳島阿波おどり空港の近くにある製薬会社の工場に勤務で、収入は月給16万円だけ…

アタシは、高学歴高収入で背が高い3高の男性か、年収は(賞与込みで)600万円以上の収入が安定している男性とお見合いをしたかったのに、なんでこなな安月給のネクラ男とお見合いせないかんねん…

せやから、今回のお見合いはおことわりすると言うたんよ…

それなのに、戒田さんがいらんことしたけんアタシは怒っとんのよ…

ルネサンスリゾート鳴門に着いたアタシは、お見合いに着て行く服がないので、ピンク色のキャミソールの上からデニムのベストをはおって、下はボブソンのジーンズをはいて、足元はビーチサンダルで足元のつめには派手な色のペディキュアをぬって、指先のつめには派手な色のマニキュアをぬって、キラキラとしたかざりを腕につけて、髪の毛をクチャクチャのほがそ髪にしたったわ…

そして、ほおにはきつめのメイクをぬって、瞳にはとがったマスカラをつけて、唇にはブラッドベリーのリップを塗ったったわ…

アタシがホテルに到着した時、エントランスのロビーには、挙式披露宴に出席をする礼服姿の親族さんたちや新郎新婦さんの友人知人のみなさまが集まっていた…

エントランスのカフェテリアで戒田さんを待っているアタシは、礼服姿の出席者のみなさまの視線にさらされていた…

この日は、戒田さんの勤めている会社の従業員さん同士の社内恋愛のカップルさんの挙式披露宴が行われる日であったけん、けいぞうさんは戒田さんと一緒にルネサンスリゾート鳴門に来ていた…

披露宴の準備が出来上がったことを告げる館内放送が入ったので、アタシの周囲のみなさまは、披露宴会場へ向かっていった…

それからほどなくして、戒田さんがけいぞうさんを連れてアタシの元へやって来た…

この時、戒田さんはアタシがお見合いにふさわしくない服を着てはったのをみてビックリしはってた…

戒田さんはアタシに『どうしてきちんとした服装で来なかったのかな…』と困った表情で言うてはった…

あのね…

アタシには…

着て行く服がこれしかないのよ…

アタシは戒田さんに理由を説明したけど、戒田さんが納得せえへんかったけん、説得に時間を多く費やしてもうたわ…

結局、お見合いはコーヒーだけをのんでそれでおしまい…

あんだけ悪態ついたから、たぶん縁談は破綻するとアタシは思ってはった…

しかし、戒田さんがアタシに『けいぞうさんと結婚せえ!!』と命令口調で言うてきた…

アタシは、超安月給のヤボ男と結婚しとないと言うてはるのに、戒田さんは『困る困る困る困る困る…』と言うてかたくなになってはる…

戒田さんはふざけてはるわよ!!

アタシが超安月給のヤボ男と結婚せえへんかったら困ると言うてはるけど…

戒田さんは、なに考えてアタシとあななヤボ男を結ばせようとしてはるのかしら!!

戒田さんは、アタシに『どーしてもどーしても』と言うてきたけん、しゃーないから交際期間0日でヤボ男と入籍した…

結局、アタシとけいぞうさんは挙式披露宴を挙げない…ユイノウも両家の顔合わせも両親へのあいさつも一切やらないと言う形で結婚した…

アタシとしては『こなな形で結婚したけん、すぐに破綻するかもしれへん。』と思っていました。

追伸・アタシとけいぞうさんの結婚のお祝い金は1円も出ませんでした…しかし、アタシが高松のソープで稼いで蓄えた貯蓄があったけん金銭的に困ると言うことはなかったけど、大きなわだかまりを抱えた状態で結婚したけんホンマにしんどいわ…せやけん、頃合いをみて離婚に踏み切るつもりでいます。
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