【放浪恋愛】まりなの日記

【再婚をしたのはいいのだけどぉ…】

2月14日・くもり(時々小雪が降っていた)

アタシは、戒田さんが『再婚せえ!!』と上から目線で命令してきたけん、仕方なくあいつと再婚した…

せやけど、婚姻届は出しませんでした。

理由はふたつあります。

ひとつは、アタシの本籍地が布勢(東大阪市)の亡母(オカン)の親戚の家の住所のままになってはるから、今治市の市役所に婚姻届を出せんこと…

そしてもうひとつは、あいつは最初に結婚した元ダンナと同じく非正規雇用で低賃金で稼ぎが悪い…

稼ぎが悪いから家が買えん…

家が買えんけん、オカンと同居をしている…

オカンと同居してはるから、自立でけん…

自立でけんのは、甘ったれのマザコン野郎だと言うこと…

その上に、友人のダンナのおじ夫婦の家のすぐ近くであったけんなお状況が悪い…

これでは、再婚したとはいえへん…

せやから、市役所に婚姻届を出しませんでした。

アタシは、あいつの苗字を名乗るのは死んでもイヤやけん、亡母(オカン)の親戚の家の姓のままにして、『曽野まりな』のままで通すことにしました。

アタシは、わだかまった気持ちを抱えたままあいつの家で同居を始めたけん、苦しんでいました。

あいつのお給料は手取りで7万円だから、アタシがバイトで稼いで足りない分を補わないといけない…

内訳は、基本給の金額から保険やらお昼のお弁当代やらで差し引かれて、手取りで7万円であります。

アタシの月給は11万8000円やったけど、これだけでもまだまだたらへんけん、市役所前にあるローソンと掛け持ちでバイトをして、不足分を補っていた…

せやけど、夫婦関係については険悪やったさかいに…

アタシもあいつも、よぉがまんできない性格やから角突き合わせの大ゲンカなんてしょっちゅうやってはったわ…

せやから、結婚生活は早くもトンザしていました。
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