【放浪恋愛】まりなの日記

【先に結婚できたから勝ち誇っているのでしょ!!】

4月13日・晴れ

この日は、愛媛県限定の恋愛イベント『オレンジデー』の日でありました。

愛媛県のバレンタインデーにあたる『オレンジデー』の話題が中国放送の朝のラジオ番組で紹介されていた…

せやけど、アタシはそなな話題を聴くんイヤやけん、途中でラジオを切った…

この日は、お好み焼き屋さんのバイトがお休みなので、マツダスタジアムでビールの売り子さんのバイトをしていた…

夕方6時過ぎに、アタシはマツダスタジアムでのバイトを終えた後、的場町にある韓国料理の店に行って、激辛たこいためとユッケを注文して、晩ごはんを食べていた…

アタシが激辛ばかりを好むようになったのは、鳴門での結婚生活が破綻した直後からであった…

あの時、高松市内にある韓国料理の店で激辛たこいためを注文して食べていた…

それからは、激辛料理ばかりを口にするようになったけん、男とトラブった回数が増えていたと思う…

夜8時頃に、アタシは紙屋町東にあるファミマのバイトへ行きました。

アタシが外のゴミ箱の整理をしていた時に、由宇からあいつの家の兄嫁さんがアタシのことを心配してたずねてきた…

次兄さんの嫁さんは、アタシに帰ってきてほしいと言うてはったけど、アタシは『断るわ!!』と言うてから、断る理由を言うた…

「アタシはね!!あんたの家の嫁をとっくにやめたやさぐれ女なのよ!!なのにどうしてアタシのもとへきたのかしら!?アタシはあんたの家には戻らへんけん…帰ってよ!!」
「まりなさん、どうしてアタシたち家族のことをきらうのですか?みんなは心配しているのよ。」
「則文くん…アンタはいつからあいつのカノジョになったのかしら!?いつからダンナを差し置いて、あいつのことが好きになったのかしらね!?」
「まりなさん、アタシがそんな悪い女に見えますか!?」
「ええ、その通りよ!!あんたは先に結婚できたから勝ち誇っているのでしょ!?ああ!!そうよ!!きっとそうだわ!!アタシがやさぐれ女だから、結婚する資格なんかないと言いたいのでしょ!!」
「まりなさん!!」
「アタシはね!!他の男と平気で肉体関係を持つボロい女なのよ!!男がほしくなったらところかまわずに食い物にしていたわよ!!せやけん男とトラブった回数もたーんとあるのよ!!幸せな結婚なんて…生まれた時からそなな資格なんかなかったのよ!!」
「そんなことはないわよ!!まりなさんはボロい女じゃないわよ!!アタシだって、一度は失恋の経験もあるのよ!!まりなさんだけがつらいわけじゃないのよ。」
「きれいごとばかりを並べんといてや!!どなな言葉で取り繕ってもアカンもんはアカンのよ!!アタシはね!!もめ事ばかりを繰り返していたからこななやさぐれ女になってしまったのよ!!今回もそうよ!!二へんあることはへんあるのよ!!あんた方の家とは、関係修復はもはや不可能よ!!」
「そんなことはないわよ…修復はできるわよ…則文くん、まりなさんがいないからさみしいと言って…」
「やかんしーわねあんたは!!アタシの言うことにいちいち小うるさく反論せんといてくれるかしら!!アタシはひとりで生きて行くことにしたけん、由宇には戻らへんけん!!それよりもアタシはバイト中なのよ!!こなな忙しい時間帯にふらりとこんといてくれるかしら!!帰ってよ!!」

アタシは、兄嫁さんにこう言った後、店の中へ逃げ込んだ…
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