【放浪恋愛】まりなの日記

【進路面談①】

11月5日・晴れ

さて、ガッコーの文化祭が終わったあと、アタシたち3年生は卒業後の進路を真剣に考える時期に来ていました。

大学を受験するコもいれば、専門学校に行くことが決まったコ、就職するコなど…

同じ3年生のコたちが進路が決まってゆく中で、アタシは卒業後は福祉施設に入所をするか安いお給料でワークセンターで就労するかのどっちかにすることを決めていました。

どのみちにしても、ファイナンシャルプランナー3級の資格を取得することができんかった…

英語検定も漢字検定も受ける頭なんかないし…

もうアカンけん、あきらめよう…

ここへ来て、アタシは中学の時は第三(特別支援学校)にいた時に必要な勉強を教えてもらえなかったことに気がついたので、頭の中で大パニックを起こしていました。

進路面談の時に、アタシは担任の先生から『将来、どんな仕事につきたいのか?』と聞かれました。

アタシは『ワークセンターで就労する。』と担任の先生に言いましたが、担任の先生は『ふ・く・し・か・ん・け・い。』と言いながら希望の職種の欄にボールペンで福祉関係と記載していました。

担任の先生は、アタシにファイナンシャルプランナーの資格が取れないまま高校を卒業したあと、就職に不利になったらいけないと思って福祉関係の仕事を希望と書いたあと、アタシに北条にある付属の4年生大学に行くことを勧めました。

アタシは『大学に行く気はないわ!!』と言いましたが、担任の先生はまあまあと言ってからアタシにこう言いました。

「気持ちはよくわかるけれど、福祉関係の仕事は人手不足なのだよ…付属の4年生大学に行けばケアマネージャーや介護福祉士や栄養士の資格も取れるのだよ…」

担任の先生はアタシにこう言いましたが、アタシは『言葉の糖衣にはだまされるものか!!』と言う気持ちになっていたのでますますかたくなになっていました。
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