【放浪恋愛】まりなの日記

【ますますすさんで行くアタシ】

6月24日・雨

前日、新宮の馬立川沿いにある大きな公園でアタシは勤労青少年ホームの男性の会員さんたちと血みどろのどつきあいを起こしてしまったので、バス旅行は取りやめとなりました。

アタシと負傷してしまった会員さんたちは、伊予三島にある県立病院(三島医療センター)へ緊急搬送されました。

血みどろのどつきあいで大ケガを負ってしまった会員さんは、病院でケガの手当てを受けていました。

ケガの程度はよくわかりませんでしたが、中にはケガの程度が重く緊急入院した人がいたことから、事態はより深刻になっていました。

その一方で、アタシは精神的に危険な状態におちいっていたので、ケガの手当のあと別室に隔離(カクリ)されていました。

代表のひとは、会員さんの家に一軒ずつに電話をして今回のトラブルの収束に走り回っていました。

アタシは、数時間後に迎えに来てくださった長女さんの婿さんと一緒に三本松の家へ帰りました。

長女さんの婿さんは、ぶつくさ文句言いながら車を運転していた…

走行中に、長女の婿さんは付近を走行している車両にクラクションを鳴らしたり、あおり運転するなどしてイカクしていた…

家に到着したあと、笠置さん夫婦がボロボロに傷ついたアタシにきつい目つきでにらみつけていた…

奥さまは『キンシンしていなさい!!』と言うた…

笠置さんは『出てゆけ!!』と怒鳴っていた…

端で聞いていた長女さんがオタオタとおたついていた…

ふざけんじゃないわよ!!

なにが『キンシンしていなさい!!』なのよ!!

なにが『出てゆけ!!』なのよ!!

アタシのことをいじくるだけいじくって、グチョグチョにしたわね!!

あんたらのこと…

一生うらみ通してやる!!

アタシはこの時、笠置さんの家や大川郡には居場所はないと思っていたので、再び家出をして旅に出ることを決意した…

アタシは、部屋に戻って荷造りをしたあと、なにも言わずに背中を向けて、家から出て行きました。
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