【放浪恋愛】まりなの日記

【留置場にて…2⃣】

7月2日・くもり(時々雲の間から陽が射していた…)

留置場にぶち込まれてから三日目の朝を迎えた…

三日目になると、アタシは無気力状態におちいっていたので『アタシ…もう死にたい…』と想うようになっていた…

なので、朝から大きなイビキをかいて寝ていた…

目を覚ましたアタシは、ぼんやりとした表情で天井をみつめながら、どうして笠置さんの家族や勤労青少年ホームの会員さんたちとギクシャクしてしまったのかな…と思っていた…

アタシはどうして、笠置さんの家族や勤労青少年ホームの会員さんたちとなじむことができなかったのかな…

この時アタシは、小さい時から両親が共稼ぎで家に不在の状態がつづいていたことと食事の問題があったことに気がついた…

15年前の日記にも書いてあったけど、休日に母にお客様が来るごとにてんやものをいつも注文していたことがあったし、両親が不在の半ドンや休日の食事はコンビニのお弁当かサンドイッチばかりであったことなど…

そんなことばかりが多かったから、学校生活なんて楽しくなかった…

学校の図画工作の時間で母の日や父の日の絵を描いていたときに、両親の表情がうまく思い出せずに、カンシャクを起こして画用紙を真っ黒にしたので、先生に思い切りどやされた…

『まじめに描きなさい!!』とセンコウは言うけれど…

フザケているわよ!!

アタシは、あの頃を思い出すたびに腹立たしくなって、一日中腹を立てていました。

(この日、まりなは1日中大きなイビキをかいて寝ていました。)
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