無邪気な彼女の恋模様
そんな波多野さんは会社と家では態度が全然違う。
これは良い意味での態度なんだけど…。

家での波多野さんはとにかく甘い。

基本私の方が早く帰ることが多く、拙いながらにもご飯を作って波多野さんの帰りを待っている。
玄関の鍵が開く音が聞こえると、私は待ちきれなくていそいそと玄関まで出向いた。

「おかえりなさい。」

「ただいま。」

その一言と共に、波多野さんはいつも私を見て甘く笑うのだ。
それだけで私はニマニマしてしまう。
笑い方がスイート甘いって、ときめきポイント高すぎでしょう。

「なんか幸せそうだな。」

「波多野さんが帰ってくるだけで嬉しくなっちゃうんです。」

感情をストレートに言うと、波多野さんは私の頭をくしゃっとした。

「恥ずかしいやつ。」

とか言いながらほんのり赤くなってるのは気のせい?
でもそれがまた嬉しくなっちゃうんだぁ。
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