桜が散る頃君はいない
でも覆されてしまった。

「ごめんなさい!」

「大丈夫だけど」」

お辞儀をして帰っていきそうな彼女に俺は、手がでてきた。

「え?」

気づいたら彼女の腕を鷲掴みしてた。

「あ…えと、放課後、予定あります?」

「ないです…」

「放課後、屋上に来てもらってもいいかな?」

「わかりました…!」

正直思った。今しかないって。

なんて言おうか迷っているうちに、

振られたらどうしようとか、

そもそもなんで、放課後の屋上にしたんだろうとか、

悪いことばっか考え出してくる。

そんなことばっかり頭で考えていると、あっという間に放課後。

俺が屋上に行った頃にはもう彼女はいた。

なんで、こうゆうシチュエーションって大体女子が先にいるんだろ。

「待った?」

「大丈夫です…!」

下に見えるグランドには、暑苦しそうな野球部がいた。

「ごめん勝手に誘って、名前も知らないし。」

「白宮…白宮千花です!」

「千花か。俺と付き合ってください。」
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