ここはディストピア あなたは亡国の騎士 わたしは愛玩物
艶然とほほえむミシルトは……めちゃくちゃ怖かった。
私に丁寧な言葉を使ってくれてはいるけれど、あからさまに敵対心を感じた。
それで、やっと気づいた。
「もしかして……イザヤと結婚したお姫さんって……」
私の問いに、イザヤはものすごーく嫌そうな顔で黙って頷いた。
愉快そうにミシルトが突っ込んだ。
「イザヤさま。異世界のお嬢さまの前だからって、そんな顔なさらないで。わたくし、悲しくなりますわ。」
まったく悲しみなんぞ感じさせない、むしろこの状況を楽しんでいるようにしか見えない。
「……そんなタマかよ……。」
二コルスのぼやきに、私も心から同意したくなった。
ミシルトは二コルスにわざと肩をぶつけてから、こちらへ歩み寄って来た。
イザヤが私を抱き上げたまま、後ずさりした。
私もまた、裸なことはもちろん、イザヤがしつこくつけまくったキスマークが恥ずかしすぎて……思わず目をつぶった。
ら、ふわりと身体に柔らかい布が掛けられた。
目を開けると、ミシルトが自分の着ていた上衣を脱いで私の裸を隠してくれていた。
「ありがとう。」
お礼を言ったら、ミシルトは笑顔になった。
「どういたしまして。……イザヤさま、お優しいけど、デリカシーがないのよね。許してくださいね。妻として、お詫び申し上げますわ。」
……妻として……ね。
はは……は……。
頬が引きつるのを感じながらも、私も無理矢理笑顔をキープした。
私に丁寧な言葉を使ってくれてはいるけれど、あからさまに敵対心を感じた。
それで、やっと気づいた。
「もしかして……イザヤと結婚したお姫さんって……」
私の問いに、イザヤはものすごーく嫌そうな顔で黙って頷いた。
愉快そうにミシルトが突っ込んだ。
「イザヤさま。異世界のお嬢さまの前だからって、そんな顔なさらないで。わたくし、悲しくなりますわ。」
まったく悲しみなんぞ感じさせない、むしろこの状況を楽しんでいるようにしか見えない。
「……そんなタマかよ……。」
二コルスのぼやきに、私も心から同意したくなった。
ミシルトは二コルスにわざと肩をぶつけてから、こちらへ歩み寄って来た。
イザヤが私を抱き上げたまま、後ずさりした。
私もまた、裸なことはもちろん、イザヤがしつこくつけまくったキスマークが恥ずかしすぎて……思わず目をつぶった。
ら、ふわりと身体に柔らかい布が掛けられた。
目を開けると、ミシルトが自分の着ていた上衣を脱いで私の裸を隠してくれていた。
「ありがとう。」
お礼を言ったら、ミシルトは笑顔になった。
「どういたしまして。……イザヤさま、お優しいけど、デリカシーがないのよね。許してくださいね。妻として、お詫び申し上げますわ。」
……妻として……ね。
はは……は……。
頬が引きつるのを感じながらも、私も無理矢理笑顔をキープした。