策士な課長と秘めてる彼女
「陽生さん、お昼食べました?」

「いや、まだだ。そう言えば朝も食べてないな」

昨夜、陽生のマンションで眠れない夜を過ごした陽生は、朝ごはんを食べることすら忘れて家を飛び出した。

その後は先述した通りだからもちろん昼御飯も抜きだ。

「良かったらこれ、食べませんか?」

日葵は、茶色いコンビニの袋から、コーヒーとサンドウィッチを二つずつ取り出し、一組を陽生に渡した。

「何で二つずつあるんだ?」

「何ででしょうね」

「まさか俺以外の男と待ち合わせ・・・」

「するわけないでしょう?つい癖になってて、陽生さんの分も買っちゃってたんです」

赤くなる日葵に愛しさが込み上げる。

「日葵・・・」

「とにかく、お腹空いたので食べましょう」

ビニールから出したサンドウィッチに日葵がかぶりつく。

陽生もそれにならって遅いブランチを口にした。
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