クールなオオカミの過剰な溺愛
だって高校を卒業したら、煌哉が遠くに行ってしまう───?
「……煌哉が離れちゃうのは嫌だなぁ」
せっかくその話を終えてアイスを食べ始めたというのに、また話を戻してしまう。
何だかんだ私は煌哉を頼ってばかりで、いなくなると思うと不安に駆られるのだ。
「千紗って平気でそういうこと言うよな」
「だって本当のことじゃんか、卒業したらいなくなるだなんて寂しい」
ここ数年ずっと一緒にいたのだ。
それこそ幼なじみと言っても過言ではないくらい。
それなのに卒業した途端、いなくなるだなんてそんなの悲しすぎるではないか。
「じゃあ千紗も一緒に家出るか?」
「……えっ」
「なんてな。
早く帰るぞ…って、千紗のアイス溶けそうだけど」
「え、あ、あーっ!
本当だ溶けかけてる!」
ついにアイスがすぐ溶けてしまう時期になってしまったのか。
溶けかけたアイスを見てそれどころではないと思い、急いで食べ始めた。