クールなオオカミの過剰な溺愛
「煌哉…?」
なぜか煌哉が立ち上がったため、私も同じように体を起こしたけれど。
「なあ、千紗ってさ」
「うん」
「強引な男が好きなんだよな?」
「……え」
煌哉もひとり用であるシングルベッドに膝を置き、ためらうことなく乗ってきた。
「こ、煌哉…何して」
こんなこと初めてだ。
煌哉がベッドに乗ってくるだなんて。
「千紗って俺の前では女捨ててるよな」
「だって煌哉なら別にいいかなって…素を見せても」
「だろうな。
なのになんで俺は千紗しか無理なんだろ」
はあ、と一度大きく溜息を吐いた煌哉は少しいつもと様子が違う。
「煌哉、狭いから降りてよ」
「あとでな」
「今降りて!
私が独り占めしたいから」
なんてただの言い訳で。
いつもと違う行動を起こす煌哉に戸惑い、一刻も早くベッドから降りてほしかったのだ。
煌哉を見て、何やら危機感を抱く自分がいた。