太陽と月


ガチャっとドアが開かれ、本庄さんが入って来た。



その後ろに男の子と青年の狭間でありそうな2人が立っていた。


本庄さんに隠れて見えないのでハッキリと顔は見る事が出来なかった。


『本庄、4人にしろ。』


真也さんが言うと、本庄さんは失礼しますと部屋を後にした。


本庄さんが出ていくと、ハッキリと2人の顔を見る事が出来た。


2人とも同じくらいの身長で、姿勢よく立っていた。


真っ直ぐと真也さんを見ていた。


真也さんが口を開く。


『2人とも久しぶりだな。』


と笑顔を見せる。


その一言で、左にいた男の子が嬉しそうに


『父さん!久しぶりだね!元気にしてた?』


まるで太陽な笑顔だと思った。


雲一つない太陽。


『あぁ、陽介も元気そうだ。』


そう言わると、嬉しそうにへヘッと笑った。


『颯介、お前はどうだった?』


隣に居た方に声をかける。


『特に。可も無く不可もないってところ。』


とニコっと笑った。


でも、その笑顔は何だか不気味に感じてしまった。


口角は上がっているけど、目が笑っていない気がした。
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