大人の女に手を出さないで下さい
「ママ、たっくんとの結婚は反対?」

「え?」

英梨紗を見れば心配そうに梨香子を見つめ、それを琢真が見つめている。
英梨紗にふっと息を吐いて優しく笑いかけた。

「反対……ではないけど、今すぐは無謀かな」

「赤ちゃんが出来てたとしても?」

「そうね…。ねえ琢真くん、君達はまだ学生でしょ?それなのに英梨紗とは、子供が出来てもいいと思ってそういうことしたの?」

エッチはまだ早いとは思うけどもうしてしまったのを責めても仕方ない。
それよりもどういうつもりでしたのかが気がかりだった。ちょっと梨香子でも羞恥心ではっきり言うのは憚られて遠回しに聞くと琢真は姿勢を正してしっかり目を見て真面目に言った。

「いえ、ちゃんと避妊はしてたんで英梨紗から出来たかもって言われてさすがに驚いたんですけど…男として責任はとります。生半可な気持ちでしたわけではないので」

「あたしが勝手に心配になっちゃっただけ、エッチだって二人でしよってしたんだから!たっくんは悪くないよ!」

琢真一人責められてると思ったのか英梨紗は必死で、琢真はそんな英梨紗をやんわり抑えた。
そんな二人を見て、やっぱり若い子ははっきり言っても恥ずかしくないのねえと呟くと隣で蒼士が笑うから肘でつつくと咳払いして気を取り直した。

「責めてる訳じゃないのよ、どういうつもりか聞きたかっただけ。二人は真剣で想い合ってるのはわかったから」

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