大人の女に手を出さないで下さい
「新たなライバル出現…ですかね」
「はあ?」
肩を竦める元倉を睨んだ蒼士は、奥野と梨香子を見やる。
奥野は色黒でワイルド系のイケメンだ。歳は梨香子に近いだろうか。大人の貫録が覗える。
梨香子はこういう男に弱いかもと蒼士は少し焦りを感じる。
蒼士と梨香子を隔てる人垣が居なくなり蒼士は梨香子の隣に来た。
「梨香子さん」
「あ、蒼士くん見て、このイヤリングすごく繊細で綺麗よ」
屈託なく笑いかけてくる梨香子に拍子抜けした蒼士はイヤリングと梨香子を交互に見てからイヤリングを受け取った。
細い曲線の先に中央のダイヤにメレダイヤが囲んでいるイヤリングは小さく繊細ながらも存在感を醸し出している。
「エドワーディアンと呼ばれる時代に作られた貴族のオーダーメイド品ですって。さすが気品があるわよね。これを付けたら心まで華やぎそう」
嬉しそうに話す梨香子に蒼士も頬が緩んだ。
「そうだね、気に入ったのなら買おうかこれ」
「え?ダメよ。これだけいい物はお値段も高いから手が出せないわ。お店で売るにもちょっと高すぎるし買い付け資金が一気に吹っ飛んじゃうわよ」
無理無理、とカラカラ笑う梨香子は目の保養になったからそれでいいのと、隣にいた奥野にありがとうございますとお礼を言ってその場を離れた。
置いてかれた蒼士は奥野と目が合う。
「彼女アンティークジュエリーに興味があるようだね。僕の話を一番熱心に聞いてくれたよ」
「そう、ですか」
他意が無いように笑いかけてくる奥野に蒼士は意を決したように、あの…、と話しかけた。
「はあ?」
肩を竦める元倉を睨んだ蒼士は、奥野と梨香子を見やる。
奥野は色黒でワイルド系のイケメンだ。歳は梨香子に近いだろうか。大人の貫録が覗える。
梨香子はこういう男に弱いかもと蒼士は少し焦りを感じる。
蒼士と梨香子を隔てる人垣が居なくなり蒼士は梨香子の隣に来た。
「梨香子さん」
「あ、蒼士くん見て、このイヤリングすごく繊細で綺麗よ」
屈託なく笑いかけてくる梨香子に拍子抜けした蒼士はイヤリングと梨香子を交互に見てからイヤリングを受け取った。
細い曲線の先に中央のダイヤにメレダイヤが囲んでいるイヤリングは小さく繊細ながらも存在感を醸し出している。
「エドワーディアンと呼ばれる時代に作られた貴族のオーダーメイド品ですって。さすが気品があるわよね。これを付けたら心まで華やぎそう」
嬉しそうに話す梨香子に蒼士も頬が緩んだ。
「そうだね、気に入ったのなら買おうかこれ」
「え?ダメよ。これだけいい物はお値段も高いから手が出せないわ。お店で売るにもちょっと高すぎるし買い付け資金が一気に吹っ飛んじゃうわよ」
無理無理、とカラカラ笑う梨香子は目の保養になったからそれでいいのと、隣にいた奥野にありがとうございますとお礼を言ってその場を離れた。
置いてかれた蒼士は奥野と目が合う。
「彼女アンティークジュエリーに興味があるようだね。僕の話を一番熱心に聞いてくれたよ」
「そう、ですか」
他意が無いように笑いかけてくる奥野に蒼士は意を決したように、あの…、と話しかけた。