女40歳、お嫁にもらってもらいます!
「まあ、その時に考えるわ。」

私はこの話題を終わらせたかった。

主任といくら仕事とはいえ、出張先で泊まるとなると、大野くんはどんな反応を示すんだろう。

そこで私はハッとした。

いつもこうなんだよね…。

大野くんに対してあんな態度を取ったくせに、つい何かと大野くんを自分の中で引き合いに出してしまう。

大野くんもあれ以来、以前のように部下として私には振る舞っている。

う~ん、自分の事が一番分からない。

私は主任から視線を外し、新幹線の窓から景色を見る。

でも景色なんて頭を素通りしていくだけ。

私が急にぼんやりし始めたので、主任も話しかけるタイミングを失ったようだ。

ただ私を見つめるだけ。

どれくらいの時間が経ったんだろう…。

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