女40歳、お嫁にもらってもらいます！

「えっ？」

「すごく顔色が悪いんですけど…。」

私はそばに立った西田を見上げた。

「ちょっと疲れが出ているだけよ。とにかくプロジェクトを進めなくてはね。」

私の微笑みを、西田は納得出来ないようだ。

「…無理はしないで下さいね。」

西田は仕方ないといった様子で、自分のデスクに戻った。

それからの私のプロジェクトの進み具合は、我ながら凄いものだった。

少しでも気を抜いてしまうと、晃太朗の事を考えてしまう。

「…係長。」

そんな私に声を掛けてくるのは、やっぱり主任だ。

「あら、もうこんな時間？」

私は時計を見上げた。

「…痛々しいですよ、係長。何が…、いや大野がそうさせているんですよね。」