女40歳、お嫁にもらってもらいます!
西田は声にもならない様子で、小島くんを振り払って私に抱き付いて来た。

小島くんに鋭い視線を投げかけられた気がする。

私は西田が愛おしくて仕方なかった。

そして耳元で囁く。

「私の分まで幸せになるのよ。」

「何を言っているんですか!」

西田がいきなり大きな声を出しながら、顔を上げた。

「係長の幸せは私がちゃんと見届けます。この会社を辞めても、私はしつこく声を掛けますからね。」

私は苦笑いをしながら、西田の頭を撫でる。

「西田が幸せなら、私も幸せなの。」

そして私は小島くんの方を見た。

「西田はこんな調子だからきっと大変だろうけど…。」

私と面と向かった小島くんはニヤリと笑う。

「美佐さんの事は係長より分かっていますから大丈夫です。」

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