女40歳、お嫁にもらってもらいます!
どれくらい時間が経ったのだろうか。

私はいつの間にか、フロアに一人になっていた。

ハッと我に返ったかのように、私はパソコンから頭を上げた。

そして凝っている首をぐるりと回した。

私も自分の気持ちを確認する時間が欲しい。

ふっとそんな思いが頭をかすめた。

そうでないと、3人の男性とちゃんとした話が出来ない。

こんな曖昧なままでは、3人に対しても失礼だ。

逃げ回っていても、何も解決しない。

「山本さん。」

そこに入って来たのは、部長だ。

「この時間なら、1人じゃないかと思って寄ってみたんだ。」

今はこのまま仕事に集中させてほしいな…、そんな思いがこみあげた。

「午後に同行してほしい取引会社がある。このままお昼に出られないかな。」

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