女40歳、お嫁にもらってもらいます!
そんな言葉を発した私の唇を、大野くんの指がなぞる。

「そんな郁美に付け入ってしまおうかな…。」

「大野くん…。」

私達はいつの間にか肩を並べて歩き出していた。

「実は主任と協定を結んでいまして…。」

「えっ?」

「このプロジェクトの間は、郁美の邪魔にならない様にしようと…。」

そしてにっこりと私に笑いかけた。

「恋の休戦を約束したんですけどね。」

「えっ?」

ああ、大野くんの笑顔が私を癒す。

「でもそんな事で我慢出来たら、きっとその思いは本物じゃない。」

大野くんの表情が変わった。

「俺は真剣ですから。必ず郁美を俺の嫁さんにしますから。」

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