このお見合い、謹んでお断り申し上げます~旦那様はエリート御曹司~
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「とっても綺麗よ〜、百合ちゃん…!娘の結婚式を思い出すわ〜!」
ーー半年の月日が流れ、ここは、都内にあるチャペル。ウェディングドレスを着た私の隣で目を輝かせているのはおばあちゃんだ。
真人の刑期が決まり、全てがひと段落ついてから、榛名家への挨拶やゲストの招待、式場の手配をして、やっと今日が結婚式当日である。
純白の華やかなドレスは、律さんと二人で選んだデザインだった。律さんの指示の元、まるでプリティ・ウーマンのように着せ替えが始まった時は驚いたが、今となってはいい思い出だ。
「ついに百合ちゃんが俺の妹になる日が来たか。…なんだか、感慨深いな。」
コツコツとこちらへ歩み寄ってきた奏さんも、今日はスーツでバッチリ決めている。さすがハルナプロのカリスマ社長と言わんばかりのオーラに圧倒される。
そして、そんな彼に続いてひょっこりとおばあちゃんの隣に顔を出したのは、嬉しそうに笑う紘太だ。
「ねえちゃん、綺麗だよ。…あー、なんか、俺が泣きそう。」
人一倍苦労をして、辛いことを分かち合ってきた弟の言葉に、思わず涙腺が緩む。