【短】恋の妖精に願い事
『違うよ。これは・・・』

もぅ限界。

『吉村!?』

私はかばんをとって教室から出て走って家に帰った。

彼女じゃないって事は好きな人だよね。

かわいい子だったな。

あは☆私バカだなぁ。

宮下くんに好きな人がいるかもなんて考えていなかった。

あは☆バカだな私。

涙が止まらないよ。

「たったっただいま!」

『美嘉ちゃんおかえり~ってえぇ!!どうしたの?まっまさか宮下くんに!?』

うん。そのまさか。

ごめんね。

思い伝えれなかった。

伝える前に失恋しちゃったよ。

『告白したの?』

カナトごめんね。

「ううん。してない。だって・・・宮下くんの待ち受け画面、かわいい女の子だったんだもん。きっと好きな人だよォ!!!」

『美嘉ちゃん・・・』

どうしよう。

涙がぽろぽろあふれてくるよ。

「カナト、涙を止めるにはどうすれば良いの?」

カナトは優しく微笑んだ。

『泣きたいときにはたくさん泣いていいんだよ。その分、いつかたくさん笑えば大丈夫だよ。』

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