人生の続きを聖女として始めます
エスコルピオの視線に押され、私は隣の部屋のレーヴェを訪ねた。
彼は部屋で何かの勉強をしていて、しきりに難しい顔をしている。
「どうしたの?レーヴェ」
「あっ……ジュリ様!あの……これ、わかりますか?」
レーヴェが私に見せてきたのは、算数の教科書のようだった。
「ん?ああ!これ、割り算ね?」
「割り算?……ええと、除法のことですか?」
あ、そうだ。
エルナダでは除法と言ったっけ。
現代での暮らしが長すぎて、少し忘れかけてたわ。
「そ、そう!除法。異世界では割り算と言うのよ?それで、どの問題がわからないの?」
覗き込む私に、レーヴェは「ここです」と指をさした。
その問題は小さい子供が解くには、結構な難問である。
「レーヴェ、すごいのね。こんな問題まで挑戦するの?」
「はい。僕、勉強は好きなので!」
得意気にレーヴェは笑った。
それにしても、5歳のレーヴェがこんな難問を解くなんてすごいわね。
現代では5歳と言えば幼稚園児のはず。
それが、割り算を解くってどうなの!?
ひょっとして、天才じゃないの!?
「ジュリ様?」
私の加速しつつある親バカを、レーヴェが止めた。
「あ、ごめん。ええと、これね?ふんふん、ああ、これはね………こうやって………」
レーヴェを悩ませていた難問を、私は華麗に解いて見せた。
と、カッコ良く言ってみたけど、その辺の高校生なら誰でも解ける……はず。
彼は部屋で何かの勉強をしていて、しきりに難しい顔をしている。
「どうしたの?レーヴェ」
「あっ……ジュリ様!あの……これ、わかりますか?」
レーヴェが私に見せてきたのは、算数の教科書のようだった。
「ん?ああ!これ、割り算ね?」
「割り算?……ええと、除法のことですか?」
あ、そうだ。
エルナダでは除法と言ったっけ。
現代での暮らしが長すぎて、少し忘れかけてたわ。
「そ、そう!除法。異世界では割り算と言うのよ?それで、どの問題がわからないの?」
覗き込む私に、レーヴェは「ここです」と指をさした。
その問題は小さい子供が解くには、結構な難問である。
「レーヴェ、すごいのね。こんな問題まで挑戦するの?」
「はい。僕、勉強は好きなので!」
得意気にレーヴェは笑った。
それにしても、5歳のレーヴェがこんな難問を解くなんてすごいわね。
現代では5歳と言えば幼稚園児のはず。
それが、割り算を解くってどうなの!?
ひょっとして、天才じゃないの!?
「ジュリ様?」
私の加速しつつある親バカを、レーヴェが止めた。
「あ、ごめん。ええと、これね?ふんふん、ああ、これはね………こうやって………」
レーヴェを悩ませていた難問を、私は華麗に解いて見せた。
と、カッコ良く言ってみたけど、その辺の高校生なら誰でも解ける……はず。