人生の続きを聖女として始めます
「さぁ、ジュリ様どうぞ」

目の前のカップには、いい香りのミルクティが飲み頃で置かれている。
美味しそう……。
笑うレーヴェを視界に入れながら、カップを取り一口、口に含んだ。

「あ……美味しい……すごくバランスがいいのね?濃い茶葉をミルクでまろやかに仕上げていて………」

「でしょ!?僕も大好きなんです!エスコルピオのミルクティ!」

レーヴェの笑顔が弾けると、聞いていたエスコルピオも恥ずかしそうに俯いている。

「ええ、本当に!……あ、でも……私はミントをもらえる?」

「え…………」

私の言葉にエスコルピオがハッと顔を上げた。

「ミント……か?」

「うん。ミント、あ、無かったら別に要らないけど……」

「ある………」

ポツリと一言呟いて、白い陶器の小さなキャニスターからミントを一枚取り出した。

「ありがとう」

私はそれをミルクティに浮かべた。
ソーントン領で、ティータイムと言えばミントミルクティ。
それは私だけの定番で、よくデュマが淹れてくれていた。
自分で淹れることもあったけど、デュマのお茶が一番おいしくて、わざわざ淹れてもらったりしたっけ。
懐かしい日々のことを考えながら、私はミントミルクティを飲んだ。
不思議とそれは、昔飲んだあのミントミルクティと同じ味がした。
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