篠田くんの取扱説明書
* * *
昼休みになると
篠田くんが後ろからぽん、と私の肩を叩いた。
「わ!
びっくりした…」
「……そんなビビんなくても」
「ご、ごめん…」
「あー…ここじゃ話しにくいし、
昼飯持って視聴覚室にでも行くか」
篠田くんがコンビニの袋を手に取って立ち上がる。
私は篠田くんに『あ、待って』と声をかけて、財布を持って立ち上がった。
「ちょっとだけ待ってて。
飲み物買ってくる」
「じゃあ俺もついてく」
「いいよ、一旦教室戻ってくるから、
待ってて」
急いで教室を出て、自販機を目指す。
食堂は混んでるだろうから、外にある自販機に向かって歩いていた。
外の自販機は、中庭を突っ切ると近道。
小走りで中庭を抜けようとすると。
「久我っ!」
「えっ?」
後ろから私を呼ぶ声が聞こえて、振り向いた瞬間、視界が真っ暗になった。