篠田くんの取扱説明書
誰かの腕が、力強く私を体を包んで。
抱きしめられた勢いで、2人でしゃがみこんでしまった。
その直後、ゴト、と何かが落ちる音がした。
「ってぇ…」
聞こえた声で、誰なのかすぐにわかった。
「し…のだ、くん…?」
「大丈夫か?」
視界に光が戻って、私を心配そうに見つめる篠田くんと目が合った。
「大丈夫…って、」
イマイチ状況が掴めず、目を泳がせる。
篠田くんの背後に目を向けた時、
さっきまでなかったはずの、鉢植えが落ちていることに気付いた。
……もしかして、
あれが上から落ちてきたの?
それで…
篠田くんが、庇ってくれた…?