篠田くんの取扱説明書
私のことなんて考えなくてもいいのに。
「……教室で待っててって言ったのに」
こんなことしたら、また誤解されちゃうかもしれないよ。
どうして、ここに来たの…?
「1人にするの、良くないと思ったから。
だからほら、ちゃんと守れただろ?」
篠田くんが私の頭を撫でる。
風で、篠田くんの金髪がふわふわと揺れて。
篠田くんの優しく微笑む姿に、胸がきゅぅっと苦しくなった。
……こんなこと
……好きじゃない人にしないでよ。
篠田くんの考えてることが、わからないよ…。
「……ありがとう。
助けてくれて…」
「ん。
んじゃ、早く飲み物買いに行くか」
ポンポン、と優しく背中を叩いて、
篠田くんは自販機までついて来てくれた。