篠田くんの取扱説明書
でも篠田くんさっき、
『いてぇ』って言ってなかった?
「篠田くん、怪我は…!?」
「背中に当たっただけだ。
大丈夫」
「でも…痣とかなってない!?」
「……ははっ」
私が必死な顔で肩を掴んで聞くと、
篠田くんが目を細めて笑った。
……篠田くんが…笑った…?
……って違う!!笑うとこじゃないよ!!
「篠田くん、怪我は…!」
「大丈夫だって。
……心配しすぎ」
「……だって、私のこと庇って…」
「……うん。よかった、守れて。
…ふっ、自分のことより人の心配しすぎちゃうとこも、久我らしいな」
くっ、とまた篠田くんが笑った。
なんで、笑ってるの?
篠田くん、本当は美月さんのことでつらい思いしてるくせに…。