真 実

お祖父様も里も涙を流していた。
里に椿を任せて
お祖父様を星樹の元へ案内する

看護師がお祖父様から
見えるような位置に
保育器に入れられている星樹を
つれてきてくれた。

お祖父様は、
「可愛いの~・・本当に可愛い。」
と、とても喜んでくれた。

二人で病室に戻り
椿の様子を見てから
お祖父様と里は帰っていった。

隼人も帰し、俺は椿の元に残る

やはり、日程を変えさせれば
良かった。
どれだけ、悔やんでも
悔やみ切れなかった。

俺の仕事を大事に考えてくれる

・・・・椿・・・

俺が会社を休む事は
俺の負担になると思っている
何度も、椿が何より大切だと
伝えているのに・・・

椿の事だから
俺が休むと隼人にも負担が
かかると思っているのだろう

椿の手を取り、頭を撫でる。

全身を打っているため
意識があれば相当な痛みを伴う
少しの間寝ていた方が良いとは
思うが・・・

俺を見て、微笑んでほしい
春樹・・と名前を呼んでほしい

椿・・椿・・つばきっ・・
愛してる・・・
生きていてくれて・・
・・・・良かった・・・・
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