真 実

赤ん坊は、無事に取り出され
NICUにて管理される。

滅菌服に着替えさせられて
NICUに入り
我が子を見る
きれいな顔をした男の子だった。
子供の名前は、
椿と考えて決めていた
星樹(せな)だ。

小さい星樹の指をさわると
ギュっと俺の指を握りしめた
力強く感じて嬉しかった。

再び、椿の病室に戻る
椿は、特別室にいる。

警察の話しだと
椿が病院を出たところで
車がぶつかってきたようだ

椿の車の運転手は、軽症だったが
やはり、後部座席に車が
突っ込んでいる
だが、運転手がかろうじて
避けたおかげので
椿は、打撲ですんだようだ。

運転手は、俺に何度も詫びていたが
彼のお陰で椿は、命を落とさずに
すんだのだ。
俺は、
「椿を守ってくれてありがとう。」
と、いった。

警察は、椿の両親の事故と
関係があると思っているようだ。
椿の車に突っ込んできた
車を運転していたのは男

その男は、違法薬物の常習者で
話が支離滅裂だといっていた。

春樹は、隼人に椿の警護を強化
するようにいった。
それから、椿のお祖父様と
里に連絡すると
二人とも、急ぎ駆けつけた。
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