真 実
再会①

翌日・・警察から連絡が入り
星樹を隼人と山野さんに任せて
椿がいるであろう家に向かう

すると・・・・

警察に取り押さえられている男

・・・・平塚 東樹・・か?・・

警察は、俺を見て頭を下げ
「おいっ、椿さんのいる部屋に
       案内するんだ!!」
と、怒鳴った。

男は、チッと、舌打ちをしながら
歩いていく



一望が海に囲まれた三階建の大きな家

一階は、駐車場とキッチン
二階、三階が住居となっているようだ。


三階の海に面した部屋の前で
平塚は止まると
「ここだな。」
と、警官が訊ねた
男は、横を向いたまま頷く

警官がドアを開けると
初老の白衣を着た男性が見えた

才賀医師だと、直ぐにわかった。

医師は、ベッドに座る人に
微笑みかけた

たぶん、ドアが開き
平塚が着たと思い怯えたのだろう
警官が平塚を連れて中に入り
俺にも中に入るように
「どうぞ。」
と、いった。

この家には、
警官が7人、スーツ姿の刑事?が5人
後、鑑識?の人が何人も捜査にきていた。

それぞれが、
外の警護や他の部屋の捜索に散り、
平塚を連れている警官と
もう一人、スーツ姿の刑事が一人
俺と一緒にいた。

部屋の中に入り
ベッドに座っている女性を見て
涙が溢れそうになる
「・・・・・つ・・ば・・きっ・・・」
と、やっと発すると

「どうせ、わかるわけないんだ。
お前の事も。
この女は記憶がないのだから!!」
と、騒ぐ平塚に
「お前は、黙っていろ」
と、警官が平塚にいう。

大きな声で、椿が怖がらない用に
配慮しての事だと思った。
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