番外編 溺愛旦那様と甘くて危険な新婚生活を



 帰り道はブーケ教室の話をしていた。
 前回はどんな物を作ったりしていたのか、写真を見せると蛍は興味津々でスマホに写ったブーケを見ていた。

 すると、「あ、いい香りがします」と、蛍は突然言ったのだ。
 近くに花があるのかとキョロキョロすると、蛍はクスクスッと笑って、花霞を指差した。


 「花霞さんからいい香りがしました。嗅いだことがある香り………ラベンダーですか?」
 「うん。そうなの。最近ラベンダーのハマってて香りもラベンダーにしたの。仕事中はつけられないから、休みの日はつけてるの」
 「ラベンダーか………今度、花霞さんにブーケ作って貰うときは、ラベンダーを使って作ってもらおうかな」
 「ええ。ぜひ」


 そんな話をしていると、蛍が用事があるという駅に到着した。
 次に来店する時にブーケ教室の書類を書いてもらう約束をして、蛍と別れた。



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