若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
ふたりは夕翔がフランスに行っていた高校時代を除いて、よちよちと頼りなく歩いていた頃からの幼馴染だ。
人並み以上に口数の少ない友人が、自ら電話をかけてきて忙しいかと聞いてくること自体が、急を要する用事であるということを洸は知っている。
「若ーーい奥さん元気?」
と言う洸は、ブルゴーニュのシャトーでの夕翔の結婚式に参加している。
「ん? うん、元気。そのことなんだけどね」
うんうんと洸は頷く。
「どうしよう、あの子を抱いちゃった」
いきなりの発言に、ブッと洸はコーヒーにむせた。
ゴホゴホとひとしきり咳をしたところで、呆れたように夕翔を見た。
「なに言ってんの? それで突然結婚したの? 責任とるとかで?」
「違う。結婚してから」
コーヒーカップを持ったまま、洸は人形のように固まった。
全く意味がわからない。
人並み以上に口数の少ない友人が、自ら電話をかけてきて忙しいかと聞いてくること自体が、急を要する用事であるということを洸は知っている。
「若ーーい奥さん元気?」
と言う洸は、ブルゴーニュのシャトーでの夕翔の結婚式に参加している。
「ん? うん、元気。そのことなんだけどね」
うんうんと洸は頷く。
「どうしよう、あの子を抱いちゃった」
いきなりの発言に、ブッと洸はコーヒーにむせた。
ゴホゴホとひとしきり咳をしたところで、呆れたように夕翔を見た。
「なに言ってんの? それで突然結婚したの? 責任とるとかで?」
「違う。結婚してから」
コーヒーカップを持ったまま、洸は人形のように固まった。
全く意味がわからない。