若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
白地のTシャツにはうさぎの柄、スカイブルーのデニムのパンツ。足元はスニーカー。リックの肩紐に両手をかけ、ふわふわのショートヘアーを風になびかせて彼女は空を見上げていた。
周りの人々がスマートホンに目を落とすなかで、上を向いている彼女はとても印象的だったことを覚えている。『ああ、飛行機雲を見ているのか?』と矢神が言ったことも。
信号が青になり歩きはじめた向葵を見た時、なんとなく思った。
『あの子にしよう』
そう思った理由を探してもわからない。
“なんとなく”は、どんなに考えたところで、やはり“なんとなく”でしかない。
周りの人々がスマートホンに目を落とすなかで、上を向いている彼女はとても印象的だったことを覚えている。『ああ、飛行機雲を見ているのか?』と矢神が言ったことも。
信号が青になり歩きはじめた向葵を見た時、なんとなく思った。
『あの子にしよう』
そう思った理由を探してもわからない。
“なんとなく”は、どんなに考えたところで、やはり“なんとなく”でしかない。