若奥さまと、秘密のダーリン +ep2(7/26)
「心強いです。佳織さんと一緒ならなんでも乗り越えられる気がする」

「私もよ。ふたりで励ましあってがんばりましょうね」

矢神はそっと、佳織の手を握った。
力強く、佳織を安心させるぬくもりが手を包み込む。

――大丈夫よね? 私たち。

これから、仕事は少しセーブすることになるだろう。
もしかしたら休職することになるかもしれないが、それでもいいと思った。

人生は長いから。
大切ないまを、大切にして生きていこう。
そう思いながら、佳織は夫の手を握り返した。

「これからも、よろしくね」
「ああ。もちろん」


ふと、彼の後ろの壁に飾られたパズルが目に映った。

一箇所空いているはずのピースには、向葵が粘土で作った代わりのピースが嵌められている。
本物はネックレスになって、パズルの隣に飾ってある。

「あ」
ふと、思い出した。

「え? なに?」

「もしかして、今日って」

「はい」
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