愛さずにはいられない
「観光だけじゃなくて、仕事でも使えそうなもの見に行ったり、新居に置く家具を探したり、おいしいものみたり、きれいな景色見たり・・・」
「行く!!」
仁の言葉にかぶすように返事をする奈央は満面の笑みだ。
「よかった。」
仁は立ち上がり紙袋を持ち奈央の横に座りなおした。
「これ。誕生日プレゼント。」
「え?もらってばっかりでだめだよ。」
「何言ってんだよ。誕生日プレゼントだよ。遅くなってごめんな。」
「・・・」
奈央が遠慮していると仁は紙袋の中から箱を出した。
「これはもちろん奈央のものだけど、旅行に行くときにもって行って二人で使いたいんだ。」
「?」
その言葉に奈央が箱を開けるとそこには立派な一眼レフカメラが入っていた。
「仕事にも使えるだろ?」
「・・・すごい・・・欲しかったやつ・・・」
奈央はずっとカメラが欲しかった。思っていたのよりも数倍いいカメラだったが、奈央はうれしさと申し訳なさで仁を見る。
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