愛さずにはいられない
「そういえばお袋が青山にある結婚式場のキャンセルが出たらしくて、その日に結婚式あげないかって連絡きた。」
「青山?いつ?」
仁が作ってくれたスープを飲みながら奈央が聞き返す。
「6月30日。」
「すごいね」
奈央と仁は奈央の誕生日の6月30日に籍を入れることを決めていた。ちょうど大安だ。
でも結婚式は会場が急には見つからず、入籍だけ先に済ませて結婚式は少ししてから挙げようと話していた。
「どうする?」
「ん?」
「急すぎるよな。一か月ちょいしかないし。」
「うん・・・」
「お袋には連絡しておく。」
奈央はスープを飲む手を止めた。
「どうした?まずい?」
仁が心配そうに奈央を見る。
「うんん。おいしい。」
「よかった」
おかゆが苦手な奈央に、奈央が好みの味付けで仁はスープを作ってくれていた。
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