愛さずにはいられない
奈央はリストの曲を次々に再生していく。


聞いていていいなと思う曲は用紙に題名を記入していった。

「お待たせしました。どうですか?」
「いくつかはよさそうな曲がありました。」
担当者が戻ってくる。
「そうですか。お手数ですが曲は事前にレンタルショップでレンタルいただきお持ちいただくようになりますのでよろしくお願いいたします。ご自分でダウンロードしたもの等は使用できませんので、ご了承ください。」
「はい。」
担当者の説明を聞きながら奈央は次の曲の再生を始めた。
「桐ケ谷様も間もなくこちらにいらっしゃいます。お待ちくださいね。・・・蓮水様?・・・」
担当者の女性が奈央を見てその様子の変化に気が付く。
「どうされました?」
担当者が奈央のそばへ近付こうとすると、後ろから着替えを済ませた仁が近づいてきた。
「蓮水様?」
担当者の横を通り仁がプレイヤーを止める。
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