愛さずにはいられない
「奈央?」
その声に奈央が顔をあげると仁が心配そうな顔で奈央を見ていた。
「おかえり・・・」
「あぁ。平気か?」
「うん。大丈夫。」
仁の言葉に奈央がぎこちなく答える。

「大丈夫ですか?」
担当者の女性が奈央の顔をもう一度覗き込もうとすると仁がすぐにフォローした。
「疲れちゃったか?」
「・・・うん・・・」
その言葉に担当者は少し休憩をしましょうと新しくコーヒーを淹れに行った。

「奈央?」
「・・・ごめん」
謝る奈央に仁が首を横に振る。

仁が止めたのは奈央と絃の曲だった。
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