愛さずにはいられない
次々に結婚式の準備が進む中、仁はかなり疲れているように見えた。
ただでさえいつも忙しい仁。目の下のくまが濃くなっている。

「忙しいんじゃない?私今日の打ち合わせは一人で行けるよ?ドレスの最終確認だから。」
奈央の申し出に仁ははじめは一緒に行くといっていたが結局忙しさに奈央の申し出に甘えるようになった。
『じゃあ打ち合わせ終わったら店に来て。』
「わかった」
奈央は打ち合わせ後仁の美容室へ行くことを約束して電話を切った。

「こんばんは」
奈央が仁の美容室へ行くとすでにスタッフは奈央のことを知っていた。
「お待ちしていました。もう少しお待ちください。」
スタッフに案内されて奈央は椅子に座る。そこからは仁が男性客のカットをしている姿がよく見えた。

やっぱり仁の技術はすごい。
そんなことを考えながら奈央は仁にくぎ付けになっていた。
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