クローバー
奇跡
しばらくして茉衣のお腹は大きくなる。

「重…い。」

安定して、赤ちゃんも順調だ。
遥紀の親にも伝え、親は喜ぶ。
遥紀の親と兄は茉衣に何度も謝る。
茉衣は戸惑う。

「…私が告げなかったのが悪いのです。…茉莉に会ってあげてください。お願いします!」
「…いけないことをした。孫に会う資格などない。」
「いいえ。」
「茉莉は遥紀さんの娘です。」


遥紀は茉衣を手伝う。
茉衣は見上げる。(茉衣160㌢、遥紀185㌢)
遥紀は見上げる茉衣に キスし、

「茉衣は妊婦さんだ。手伝わなくてどうする?茉莉と赤ちゃんのパパだぞ。働くぞ。」

甘える。

「もう…遥紀ったら。ありがとう遥紀。」


茉莉が倒れて6か月くらい経った頃、茉衣は妊娠8か月になり、経過を見に行っていた。
茉莉の所には遥紀がいる。
すると、

「…んっ…。」

”ピクン!?”

「茉莉?」

茉莉の目が覚める。

「…パパ。」

遥紀は、

「茉莉…おはよう。」

茉莉は、

「…ママは?」

遥紀はにっこり、

「もうすぐ来るよ。びっくりするかもね。」
「?」
「茉莉、起きる?」
「うん。」

遥紀は茉莉を抱いて、座らせる。

「パパ…今何月?周りが…。」
「10月だよ 。」
「…え。」
「半年眠っていたから。」
「パパ、ハグハグして?」
「いいよ。」

遥紀は茉莉を抱く。

「パパ大好き☆」
「茉莉、大好きだよ☆」

そこへ茉衣が来る。

「遥紀、どうしたの?」
「茉衣、茉莉が起きた。」
「え!?」
「ママ〜☆」
「茉莉。」

茉衣は寄る。
茉莉は茉衣のお腹に気付く。

「ママ?」

茉衣はお腹をさすって、

「赤ちゃんがいるの。」
「本当に!?」
「茉莉、パパとママ、赤ちゃんが生まれたら結婚式挙げようと思ってる。」

茉莉は喜んで、

「ママのドレス見たい!」

茉衣はにっこり、

「茉莉は賛成してくれる?」
「うん!パパとママ大好き!」
「茉莉の指輪とパパとママの指輪、お揃いだ。」

見る。

「ほんとだ!嬉しい!」

茉莉は笑顔だ。
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