クローバー

自信過剰とけなしても、笑顔で、自信家ですから。と、泣くならオレの胸で泣けばいいって。ばかじゃないの？女に慣れてるくせに、軽々しい人と思ってた。名前も知らない詐欺師。」

茉衣は、

「それが真治君ね。」
「…まあね。後でよく言われた。女に話し掛けるなんてなかったし、私じゃないと掛けなかったって。それを知ったのは結婚後。不意のキスから、すぐの日曜日。私は友達と一緒に買い物をしていた、友達が、あの人かっこいい。と」

（半分嘘→あの人Ｓｈｉｎサマそっくりじゃない？ねぇ、さぁ。きゃあ〜かっこいい！）

「私の肩をポンポン叩いて、きゃぴきゃぴして言ったの。見てみると、あの人。ばれまいように、…そうかなぁ。と言ったら、友達といた真治に気付かれて、近づいて来て…。」


「な、何！？」

いきなり腕を掴まれて、連れてかれる。

「な、何…！？やだ。やめて！」
「さぁ？」


「友達はびっくりしてた。真治の友達もいたのに連れてかれたの。」


「坪っちお持ち帰り？あ〜あ、一人に固執するとたたでさえ大モテなのに、ファンが泣くぞ。その顔立ちで、大学の女子達にファンクラブができてるというのに。あ〜あ、行っちゃった。あいつモテるんだよな。でも、興味ないみたいだし。女のコお持ち帰りなんて初めて見た…。」

「何するの、何で邪魔するの？楽しく買い物してたのに！」


「すると、私服の君もきれいだ。と、言われて…。」


「もう軽いナンパなんてやめて下さい。迷惑です！」
「本気だ、好きだ！！」
「女子高生だから簡単に落とせるとでも？」
「違う、オレは、簡単にナンパなんてしない！」
「嘘つき！」


「すると、あまり教えたくないけどキミならいいとヒミツを教えてくれた。」
「ヒミツ？」
「吐き気するほど話したくないヒミツ。」
「へ？」

そこへ、

「ただいま。」

遥紀が帰って来る。

「あれ？沙衣さんに聖華さん？」

沙衣は、

「お帰りなさい。お邪魔してます。姉妹でお話。郁なんて、退屈すぎて寝ちゃって。」

遥紀はすやすや眠る郁を見つけ、

「本当だ。ハルカのベッドの横で見守るように眠ってる。」
「お姉ちゃん、話すことは？」
「遥紀…妊娠しちゃった。」

遥紀はにっこ