【完】今日もキミにドキドキが止まらない
「全然わかってないのはお前の方じゃない?」
すっと顔を寄せて私を覗き込んでくる。
「知れば知る程、惹かれるとこばっかりだろ」
はぁっ、と工藤くんが溜め息をついた。
私は唖然として、一ミリも動けなかった。
だけど、つま先まで真っ赤になってると思う。
「……わかれよバカ。お前のこと好きな奴がいて焦ってんの。だからなおさら手加減なんかしないからな。わかったのかよ?」
工藤くんがムッと眉を寄せた。
そして、確認するかのように私の顎を持ち上を向かせる。
鼓動がドキリと大きく揺れた。
目が合って、まだ驚きを隠せない私はこくこくと頷くだけ。
こんな恥ずかしい顔を見られたくなくて、もうそれが精一杯だったから。
工藤くんが特進科クラスへ立ち去っていった後、緊張が解けたみたいにペタンとその場に座り込んだ。