求愛一夜~次期社長とふたり暮らししています~
「ごめんなさっ……私、逃げた。会うのがっ……怖くて」
「俺も怖いよ」
深みのある彼の瞳が微かに揺れる。
私から視線を逸らした彼は、スーツのポケットに手を差し入れ、黒い箱を取り出す。
「美月。結婚してください」
真摯な眼差しに射抜かれ、息を止めて彼を見つめる。おもむろに差し出された箱を開けると、ダイヤのリングが眩い光を放っていた。
嘘っ……。だって私と別れたいんじゃあ……。
ただだだ手が震え、呆然と上原課長を仰ぐ。ふたりの視線がぶつかり、彼は照れくさそうに笑った。
「本当は旅行の時に渡そうと思ったけど、勇気が出なくて。カッコ悪いよな……」
愛おしさを滲ませた眼差しに熱いものが胸にせり上げた。
「俺も怖いよ」
深みのある彼の瞳が微かに揺れる。
私から視線を逸らした彼は、スーツのポケットに手を差し入れ、黒い箱を取り出す。
「美月。結婚してください」
真摯な眼差しに射抜かれ、息を止めて彼を見つめる。おもむろに差し出された箱を開けると、ダイヤのリングが眩い光を放っていた。
嘘っ……。だって私と別れたいんじゃあ……。
ただだだ手が震え、呆然と上原課長を仰ぐ。ふたりの視線がぶつかり、彼は照れくさそうに笑った。
「本当は旅行の時に渡そうと思ったけど、勇気が出なくて。カッコ悪いよな……」
愛おしさを滲ませた眼差しに熱いものが胸にせり上げた。